ホームページを見てくださった方、こんにちは。宇都宮市知的障害者育成会理事長の池本喜代正です。

2024年6月に鈴木勇二前理事長より職務を引き継ぎさせていただきました。私の前職は大学教員(専門分野:特別支援教育・特別ニーズ教育)でしたが、活動の場を教育分野から障害者福祉分野へとシフトいたしました。どうぞよろしくお願いします。

 さて、ご存じのように我が国の障害者福祉は、障害者権利条約(2006年国連採択)を日本政府が2014年に締約した後、着実に障害者を取り巻く福祉サービスは充実・発展してきています。障害児の放課後等デイサービスも拡充し、障害児の母親も就労できる機会が増えてきました。男女共同参画社会の実現、女性の働く権利の保障という点では、望ましいことです。また障害者総合支援法によって障害者の働く場の拡充、地域で生活できるサービス事業も拡充しています。しかし一方で、地域における重度障害者の生活の場や医療的ケア児が成人になった後の生活保障など問題は多々残されています。障害者福祉の制度の枠組みは整備されたものの、実際の運用において地域格差も生じ、事業者が提供できるサービスの質・量の問題、制度の枠組みから外れている障害者の存在等、課題が浮き彫りになってきていると言えます。

 障害者福祉は、行政にお任せしておけばいいということではなく、障害者のニーズを取りまとめ行政の施策に反映できるよう働きかけていくことが重要だと思います。それが育成会の意義・役割でもあります。ぜひ、本会の正会員・賛助会員になっていただき、共に活動していきませんか。どうぞよろしくお願いいたします。